イライラしやすいのは野菜不足か。昔から言われていることは本当?

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適度なイライラは誰にでもあるものですが、それが続きすぎるというのは考え物。摂取する食べ物と心の状態というのは、深い関係があります。昔から「野菜が不足すると、苛立ちを覚えやすい」と言われていますが、はたして本当なのでしょうか?

今回はその関係性について、じっくり検証していきます。

野菜の不足は心の状態に影響する?

結論から言うと、野菜不足で神経過敏やストレスを感じやすくなるのは本当です。では具体的のどのような症状が出るのでしょうか?

憂鬱になりやすい

野菜不足は憂鬱になりやすい

戦後、日本人の食生活は欧米化してきました。
鬱や神経症が増加傾向にあるのは、日本食から欧米食への移行が関係している、と言う人もいるくらいです。アスパラやブロッコリー、モロヘイヤ、アボガドなどの緑黄色野菜には、葉酸が含まれています。こういった食材を積極的に摂取している人は、憂鬱な気分になりづらいのです。

落ち着きがなくなる

野菜不足は落ち着きがなくなる

ミネラルやビタミンが足りなくなると、情緒が安定しなくなります。
多動性障害の『ADHD』はビタミンB6を含んだ野菜を摂ることで、改善が見られるという報告があります。それほど人の落ち着きに、野菜は欠かせないわけです。ミネラルが足りないと、我慢ができなくなり、すぐに激昂しトラブルも増えてしまいがち。ソワソワと落ち着きがなくなるのも、ビタミンやミネラル不足と言えるでしょう。

 

必要な栄養素

前述した葉酸、ミネラル以外にも野菜には、トリプトファン、マグネシウム、カルシウムなどたくさんの栄養素があります。特にビタミンは豊富な種類があります。それらがどのような働きを持っているのか解説していきます。

トリプトファン、マグネシウム、カルシウム

まずはトリプトファンから見ていきましょう。日常で思わず鼻歌を歌いたくなるような気分のときがありますよね。あのとき脳はどういった状態かと言えば、セロトニンが分泌されているのです。

セロトニンは別名『幸福ホルモン』と呼ばれるほど、人のポジティブな感情と関わっています。いつもニコニコして感じの良い人のもとには、自然と人が集まりますし人脈も増えていきます。そういった人たちは共通して、『幸せオーラ』を漂わせています。

なぜそのような雰囲気を醸し出せるのかと言えば、脳内にセロトニンが安定して存在しているからなんですね。少し長くなりましたが、脳内のトリプトファンの濃度が高くなればなるほど、セロトニンも比例して増えるのです。「幸せになりたければ、トリプトファンを増やすべし!」なのです。

 

次は主要ミネラルでのマグネシウム。こちらは人間が何かに集中したり神経を安定させたりする上で、欠かすことができません。サプリメントで補助する際は、大量に摂取しないように注意しなければいけません。あまり摂りすぎると、下痢になる可能性があるからです。ただしサプリではなく、食材から摂取する場合、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう。

ミネラルの中でマグネシウムと肩を並べるのが、カルシウムです。「イライラするときは牛乳を飲むのが効果的」みたいなCMを目にすることがありますよね。あれを見てもわかるとおり、カルシウムは脳神経の興奮と関わっています。カルシウム不足になると、苛立ちを覚えたり興奮しやすくなるのです。

様々なビタミン

様々なビタミン

たくさんあるビタミンから、いくつかピックアップしてご紹介していきます。まずビタミンB1が足りなくなると、イライラし始めたり記憶力が悪くなります。「覚えたいのに、全然覚えられない……」となったら、余計に心がささくれ立ちますね。

次はビタミンC。ストレスの解消に、ビタミンCは不可欠です。副腎皮質ホルモンの原料であるため、ストレス過多の状況が続くと体内にあるビタミンCがどんどん使われます。

ビタミンB6は、神経伝達物質の合成に必要です。中枢神経が興奮しているときは、ビタミンB6が足りていないケースがほとんどです。

 

どういった野菜を摂取すべき?

栄養素について説明してまいりましたが、高い栄養素を含んでいる、とてもお得な野菜を紹介していきます。

小松菜

小松菜

ホウレンソウは確かに栄養価の高い野菜ですが、小松菜はその上をいきます。小松菜の特徴は、カルシウムをふんだんに含んでいるところです。何とカルシウム含有量はホウレンソウの3倍以上。『野菜界のカルシウムキング』と呼んでも差し支えないでしょう。

ピーマン

ピーマン

ピーマンの名を聞いて、苦い顔を浮かべた方がおられるかもしれませんね。しかしピーマンほど、ビタミンCが豊富な野菜はそうそうありません。トマトの4倍ものビタミンCを含んでいます。

枝豆

枝豆

豆と野菜双方の栄養を持っている緑黄色野菜が枝豆。葉酸、たんぱく質、ビタミン、カルシウム、食物繊維、鉄分のみならず、大豆が保有していないβカロチンやビタミンCまで持ち合わせています。一粒で何度も美味しい野菜なのです。

また美肌や髪の毛の艶を良くする力もあるので、女性にとって良いこと尽くめ。お肌や髪の毛が美しくなると、気分も良くなりますね。

 

一日に食べるべき野菜の量は?

一日に食べる野菜の量

野菜が心に良い影響があるのは、わかりましたが、それでは一日にどれくらいの量の野菜を摂ればいいのでしょうか? また野菜のみの食事でも問題はないのでしょうか?

理想的な摂取量とその組み合わせ

一日の必要摂取量は、350gです。緑黄色野菜を120g、淡色野菜を230gと言ったようにバランスを考えて食べるとなお良し、ですね!

ベジタリアンになった方がいい?

野菜のみを食べ過ぎるのではなく、タンパク質、炭水化物、脂質などと一緒に摂取するようにしましょう。偏りを避け、調和のとれた食生活を送ることが大事です。

 

まとめ

野菜不足とイライラの関係について見てまいりましたが、いかがでしたでしょうか? 昔の人達は体感として「野菜が心に安定をもたらす」か、ということを知っていたのでしょうね。

三食全てに野菜を摂取するというのが難しい人は、野菜ジュースやサプリといった選択肢も持っておきましょう。あくまで補助的なものですが、食材と上手に組み合わせることで効果を発揮します。