血便と野菜不足って関係あるの?

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血便とは血液が混じった便が排泄されることをいいます。野菜が不足しても血便が出るといわれているのをご存知でしょうか。しかし、野菜不足だけで血便が出るというのは本当なのでしょうか・・・?

今回は血便と野菜不足の関係についてまとめてみましたので、解説していきます。

野菜不足で血便になるのは本当?

野菜不足で血便に

血便は重篤な病気の症状のイメージが強いので、野菜が不足するだけで血便が出るというのは俄かには信じられない人のほうが多いのではないでしょうか。しかし野菜不足で血便がでることは実際にあり得るのです。

血便の原因は

血便の原因は「直腸がん」「直腸ポリープ」「大腸がん」「潰瘍性大腸炎」などの疾患から起こることが分かっています。他にも痔があるために出血したり、便秘のため固い便を無理に出そうとして肛門を傷つけ、出血することで、便に血がついてでてくることもあります。ですが、野菜が不足することで血便がでるということを聞いたことがある人はあまりいないのではないでしょうか。

それでは、この不思議な関係をもっと詳しく見ていってみましょう。

野菜が不足すると腸内環境が悪くなる

野菜は、ビタミンなど健康を維持するために必要なものばかりだけでなく、腸内環境を整えるための要素も含まれています。そのため、野菜が不足すると、腸内環境が悪くなります。腸内環境が悪化してしまうことで、先にあげたような直腸ポリープなどの病気を発症しやすくなることも知られています。

野菜不足だと何が不足して腸内環境を悪くするのか

野菜には食物繊維が豊富に含まれているのは皆さんもうご存知でしょう。この、食物繊維は2種類あり(後ほど詳しくお話しします)、腸まで届いて腸を刺激することで便通を改善する効果があることが分かっています。

つまり野菜不足は食物繊維の不足を招いてしまうので、腸の動き(蠕動運動)が弱くなり、便秘傾向となって腸内環境が悪くなるのです。

腸内環境が悪くなると血便が出るのか

さて、野菜・食物繊維が不足して便秘になると、便は腸から水分をどんどん吸収されてしまい、硬さを増していきます。硬くなった便は腸の内膜を傷つけたり、ポリープなどがあればポリープも傷つけるので、出血させてしまうことがあります。

硬い便は肛門から排出されるときにも、肛門を傷つけるので出血させてしまうことになります。

このように腸内環境の悪化は、血便の原因となるということができます。つまり、病気ではなくても腸内環境が悪くなることで血便が出るのですね。病気による血便は野菜・食物繊維では予防できませんが、野菜を摂ることで腸内環境を整えてやれば、血便を予防することはできそうです。

 

便秘による血便の予防にはどんな野菜が効果的か

便秘による血便、対策は

野菜不足による血便の原因は、便秘により固くなった便によるものでした。しかし「野菜であればなんでもいい」ということではないようです。どのような野菜を摂取することがいいのでしょうか。ここで詳しくお話ししましょう。

食物繊維は二種類ある。

食物繊維には溶けやすく消化もされやすい「水溶性食物繊維」と、溶けにくい・消化されにくい「不溶性食物繊維」の二種類があります。どちらも大腸で分解されることでビフィズス菌を増やして腸内環境を整える働きがあります。

水溶性食物繊維は粘着性があって食塊にまとわりついて胃腸内をゆっくりと移動させ、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。一方、不溶性食物繊維は胃腸で水分を吸収しながら流れていき、腸を刺激して蠕動運動を活発にします。

いかがですか、どちらの食物繊維も腸内環境を整えるのに重要な働きがありますね。ですから、この二種類の食物繊維をバランスよく摂ることが大切なんです。

どんな野菜が効果的なのか

それでは野菜不足による血便を予防するにはどのような野菜を摂取することが有効なのでしょうか。野菜であればどれも同じように効果があるというわけではないようです。

:キクラゲ

キクラゲはビタミンB群、ビタミンEが豊富に含まれていますが、じつは食物繊維が非常に多いのです。豊富な食物繊維は腸の蠕動運動を促進させて便が硬くなるのを防いでくれます。

:シイタケ(干しシイタケ)

シイタケも食物繊維が豊富で腸の蠕動運動を促して便が硬くなるのを予防することで血便の予防にもなります。

:キャベツ

キャベツはキクラゲやシイタケよりも幅広く使えるので日常的に摂取をしたい野菜です。食物繊維が豊富である事は当然ですが、キャベツにはジアスターゼと呼ばれる酵素が含まれています。ジアスターゼは消化を助ける働きがあるので、より整腸作用にも期待がもてます。

:ジャガイモ

ジャガイモには食物繊維は少ないのですが、消化されにくいレジスタントスターチというでんぷんを含んでいます。レジスタントスターチは消化されずに腸まで届いて食物繊維と同じように働いてくれます。他にもカリウムを豊富に含んでいますが、カリウムは腸の動きを良くする働きがあるので血便の予防をする事ができます。

腸内環境改善するなら野菜は不可欠

先に紹介した野菜は有効な野菜の一例です。食物繊維を豊富に含んでいて普段の生活で使いやすい野菜は他にもありますので、紹介した野菜にこだわらずに、自分なりに続けやすいものを選ぶのも良いでしょう。腸内環境を改善して血便を予防するのには野菜の摂取が不可欠だということが、これでお分かりいただけたでしょうか。

 

もし血便が出たら、その時の注意点!

血便の注意点

野菜を心掛けて摂取して腸内環境の改善に取り組んでいても、予防さえしておけば必ず血便が予防できるということではありません。もし、万一血便が出てしまったときはどうしたらいいのでしょうか。

血便は病気の可能性も

血便の原因のひとつに【野菜不足】の可能性があるということをお話してきましたが、血便の原因は野菜不足だけではなく、何かしらの重篤な病気が原因で起こってしまっていることがあります。安易に「腸内環境が悪いから」「野菜不足」と自己判断をしないで病院を受診してください。

血便が出た時の行動

血便が出た時は病院を受診するようにお勧めしましたが、血便を確認した直後のご自身の対応も重要です。

:めまいがあったり、ふらつきがある

気分がすぐれない、ということがあれば腸内で出血が少しずつ続いていて貧血を起こしていることが考えられます。急に立ち上がったりすると、起立性低血圧でそのまま意識を失うことも考えられます。ゆっくり行動しましょう。

 

まとめ

野菜が不足することで腸内環境が悪くなり、便が硬くなることで腸内膜やポリープなどを傷つけて出血させ、血便が出てしまう可能性があることがわかりました。

腸内環境を整えるには食物繊維を意識して摂取していくことが重要ですが、食物繊維にばかりに気を取られて栄養が偏ってしまうようでは腸内環境だけではなく健康を損なってしまうことにもなります。

食物繊維の摂取を意識しながらも栄養バランスのとれた食事を取るようにするようにしましょう。