子供の野菜ジュース摂取で便に異常が?注意することなど

「真っ赤な下痢便をした」とか「うちのは黒かった」など、ママたちの会話には子供のウンチの状態も飛び出しますね。大事なわが子の健康のこと、ちょっとした変化にも敏感です。

最近関心の集まっているのが、野菜ジュースが原因と見られる便の異常……なのです。

これって野菜ジュースだけが原因なのでしょうか? もしかしたら、何か大事なことを見逃しているかもしれません。そこで今回は野菜ジュースで便に異常が出るのか、野菜ジュースを与えるときに注意しておきたいこと、などについてお話していきたいと思います。

まずは、子供の便をよく観察してみましょう。

野菜ジュースを与えている、いないに係わらず子供のウンチはしっかり観察しましょう。

ウンチは健康のバロメーター

便の色がいつもと違ったり、下痢をしたからといって、あわてる必要はありません。

「便は健康のバロメーター」と言われるように、身体の異常を便で知らせてくれます。とくに消化器が未発達な子供には顕著に現れますから、日頃から注意を払ってあげることが大切ですね。

そこで、健康度をチェックするために、ウンチの色が目安になります。

茶・黄色の便⇒心配なし。

茶や黄の便の色は、胆汁(肝臓で作られる消化液)の中の「ビリルビン」という物質の色で、栄養が多いと濃い色に、逆に少ないと薄い色になるそうです。

緑色の便⇒とりあえず心配なし。

緑色の便は、ビリルビンが何らかの原因で多くなり、酸化して緑色になったものです。子供が元気で、数日間観察して緑色が無くなれば問題ありませんが、元気が無く、緑便が何日も続くようであれば病気の場合もありますので、お医者様に相談して下さい。

白、赤、黒の便は⇒要注意!

水のような白い下痢便は、タロウイルスによる「白色便性下痢」と呼ばれているものかも知れません。これは非常に感染力の強い病気で、免疫の無い幼児(6か月から2歳くらいまで)が必ずと言っていいほどかかります。下痢と嘔吐が同時に起こったら、脱水症の危険がありますので早めに受診しましょう。

赤色の便は、トマトなど赤い色の食べ物の未消化が原因で起こることがあります。ですが、病気が原因で消化管で出血が起こり、便に血が混じって赤くなる場合があります。子供に元気が無く嘔吐を繰り返すようでしたら、速やかに病院へ行きましょう。

黒色の便。これも消化管で出血して、便に血が混じっている可能性があります。一時的なものなら心配ありませんが、黒い便が長く続き、子供に元気が無いようでしたら受診して下さい。

 

便の色は本当にバロメーターですね。ところでお気づきになりましたか?赤いウンチが食べ物の未消化が原因で起きていましたね。食べたものの色が便に現れるということです。野菜ジュースを与えて、便に異常が・・・どうやら、与えた野菜ジュースの内容物に影響がありそうです。

 

野菜と野菜ジュースは、同じものでしょうか?

ご存知のように、「野菜ジュース」は野菜を搾った野菜汁を加工したものです。

100%と謳われているものでも、野菜ジュースは野菜に入っている多種多彩な栄養素の70%以上が失われてしまいます。市販の野菜ジュースの中には、ビタミンやミネラルを添加したものもありますが充分とは言えません。つまり、野菜ジュースは全く野菜とは異なるもの、そう思いましょう!

さて、野菜を絞ったものなのに、これだけ栄養がなくなってしまうのにはわけがあります。

 

野菜ジュースの製法では栄養素のほとんどが消える

市販されているほとんどの野菜ジュースは「濃縮還元」という製法で作られています。これは搾った野菜汁を加熱して水分をとばし、4〜6倍ほどに濃縮して冷凍保存したものです。これを使って、販売時に水を加え元の濃度に戻して(還元)出荷します。

濃縮せずに野菜汁だけを使った野菜ジュース「ストレート」と表示されたものがあります。味や風味はよいですが栄養成分は足りません。

加熱処理で、ビタミンCも酵素も消失

野菜ジュースは濃縮するために加熱されます。また「ストレート・表示」の野菜ジュースも殺菌のためにも加熱処理されています。そのため熱に弱い酵素は死んでしまいますし、ビタミンCもほとんどこわれてしまいます。

大切な、食物繊維も除かれる

野菜ジュースは飲みやすくするために「不溶性食物繊維」を取り除いています。ご存知のように、食物繊維には「不溶性」と「水溶性」の2種がありますが、どちらともに腸内環境を整える大切な働きをするものです。

果汁入りの野菜ジュースは、糖分に気をつけて

飲みやすくするために果汁が加えられている野菜ジュースですが、これも注意の必要なポイントです。砂糖無添加と表示されていても、果物の果糖により糖分の過剰摂取になります。

残留農薬、ホルモンも心配

市販の野菜ジュース生産には多種多量の原材料が必要とされます。
国産原料だけの商品なら良いのですが、海外で生産された野菜や果物では残留農薬の心配があります。また短期間で多量に収穫できる水耕栽培の野菜が近年盛んになってきましたが、促成栽培のためにホルモン剤が使用されることが多く、要注意です。

野菜ジュース・・・ 野菜とは違う物で、野菜の代わりにならないわけですね。

子供の野菜嫌いを補う、健康のため、清涼飲料水より良い、そんな思いで野菜ジュースをお子さんに与えているとしたら、野菜の恩恵を受けられない野菜ジュースは適当な飲み物とは言えませんね。  それなら、野菜の恩恵を受けられる手作りジュースを作ってあげてはいかがでしょう。

 

手作り野菜ジュースがおすすめ

赤ちゃんや子供に、安心して野菜ジュースを飲ませたいなら、無農薬や有機栽培された材料を吟味して手作りしましょう。もちろんジューサーで細かく粉砕して、そのまま全部を与えます。塩分や糖分も加減できますし、ヨーグルトを混ぜるのもおすすめです。あなたのアイデアで、いろいろレシピを考えるのも楽しいですね。

 

まとめ

子供に与えた野菜ジュースが直接の原因で、便に異常が現れることはほとんどありません。便の異常は、野菜の栄養不足から起こる様々な健康障害によるものです。

市販の野菜ジュースは、決して野菜の代わりにはならないことを忘れないようにしましょう。

また、野菜は良く噛まないと食べれません。噛むことでアゴの筋肉も発達しますし、唾液の分泌も多くなり消化も促進されます。野菜を与えるということは、味覚や嗅覚を発達させるなど、子供の成長にとって良いことずくめと言えますね。