血便が出やすい。野菜ジュースのんでればOK?

血便は大腸がんなどの病気が原因で起こることがほとんどですが、野菜不足による便秘で便が硬くなって大腸内や肛門を傷つけて起こる血便もあります。

そんな野菜不足から起こってしまう血便の改善・解消のために野菜ジュースを飲んでいる人もいるのではないでしょうか。しかしその野菜不足から起こる血便は本当に野菜ジュースを飲んでいれば改善されるものでしょうか?

今回は野菜ジュースだけでは便秘から起こる血便の改善にはならないことや、その具体的な改善方法などをご紹介します。

野菜ジュースの特徴

多忙のため野菜どころか食事さえままならない、そんな人もいることでしょう。そんな人たちに頼りにされているのが野菜ジュースですね。

市販の野菜ジュースはもちろん野菜を加工して作られています。ですから野菜ジュースからは野菜に含まれるビタミンや食物繊維など健康に良さそうなものがたくさん含まれている、と思われがちです……ところが、そうとは限らないのです。

野菜ジュースの特徴に触れてみましょう。

野菜ジュースに含まれるもの

成分表をみれば一目瞭然。野菜にはさまざまなビタミンやミネラルなどが含まれています。とくにビタミンA、カロチン、ビタミンKなどは野菜以外の食材からは得ることが難しい栄養素なのでこれらが含まれていることはとてもうれしいものです。

野菜ジュースだけでは不足してしまうもの

市販の野菜ジュースは野菜を加工しているので、野菜に含まれる栄養素はなんでも補えそうです。ところがその製造方法で除かれてしまう栄養素があります。

食物繊維とビタミンC、そして酵素です。

食物繊維は原料の野菜を加工する時点で不溶性食物繊維はゼロ、水溶性食物繊維は大部分残ります。ビタミンCと酵素は加熱・殺菌処理をする際にほとんどが壊れてしまうといわれています。市販の野菜ジュースに失われてしまった栄養素の記載があるときは、あとから加えなおしたものなんですね。

こうしてみると、野菜ジュースで野菜の栄養を全て摂取できる・・・と勘違いしていたことが分かりました。つまり、市販の野菜ジュースには、食物繊維、ビタミンC、酵素が大きく欠けているわけです。

 

便秘・血便を起こす理由

冒頭で、野菜不足による便秘で便が硬くなって大腸内や肛門を傷つけて起こる血便もあるとお話ししました。ここで、野菜不足と便秘について関係性を見ておきましょう。

野菜と便秘で頭に一番に浮かんでくるのは食物繊維ではないでしょうか。

食物繊維の不足で便秘のリスク増

食物繊維は腸内環境を整える作用があるので、食物繊維が不足することで腸内環境が悪化したり腸の蠕動運動が弱くなることで便秘となるリスクが高くなってしまいます。

水分不足も便秘のリスク増

便秘になる原因の一つは水分不足です。
コーヒー、紅茶、ジュースなどでは必要な水分は補えていないのです。

便秘は血便を起こしやすくする

便秘になることが血便と大きな関係があります。
とくに頑固な便秘になると腸内に便が滞在している時間が長くなるので、それだけ便から水分が抜けていきます。すると便は当然、ガチガチに硬くなってしまいますね。その【便が硬くなる】ということが血便の原因となりやすいのです。

≪硬い便が大腸内を通過するときに大腸を傷つける≫

あまりにも便が硬くなってしまうと、便が大腸を通過する際に腸内膜を損傷する可能性があります。腸内にも毛細血管がたくさん走っているので小さな傷であっても少量ずつ、出血が続き、その出血が便に混ざったり取り巻いたりすることで血便となって排泄されるのです。

排便時に肛門を傷つける

排便が大きすぎたり、硬すぎることで肛門が開きすぎたり、便の硬さで擦れて切れてしまうことで肛門から出血します。いわゆる切れ痔ですね。この場合は便器に血液が直接落ちたり、便に付着して血便だと気づきます。

 

血便にならない為には食物繊維が大切

上記のような理由で血便となってしまうことがあるのですが食物繊維があればどのように働くのでしょうか。食物繊維にも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類がありますが、それぞれに異なった働きをもっていました。

不溶性食物繊維が腸の動きを促進して便秘を予防する

便のカサ増しになる不溶性食物繊維は、胃で消化されにくく、小腸を通過して大腸を刺激しながら通過するので腸の蠕動運動を促進させてくれます。腸の運動が改善すれば大腸内の便もどんどん押し出されて肛門方向へ移動させられ、便が硬くなることなくすぐに排便されてしまうのです。

水溶性食物繊維が便の流れをスムーズにして便秘を予防する

水溶性食物繊維は消化されてゲル状となり食塊・便にまとわりついてくれるので、腸内をスムーズに移動することができるのです。

食物繊維は便の流れと大腸の運動を促進する働きがあるのですね。

 

血便の改善には野菜ジュースは頼れるの?

ここまで見てきたことから、野菜ジューは血便解消の強い味方になるかどうか、まとめてみましょう。

野菜ジュースの特徴……………………ビタミン不足A、カロテン、ビタミンKを含む

食物繊維(不溶性)、ビタミンC、酵素は不足

血便のきっかけとなる便秘の要因……食物繊維(水溶・不溶性)不足、水分不足

便秘の原因となる食物繊維は、野菜ジュースにも不足していることが分かります。

 

血便の改善には野菜を食べることが重要

野菜ジュースでは摂取できる良い栄養素もありますが、便秘を解消できるものが不足してしまっていますね。つまり野菜ジュースを摂っても、尚且つ不足するものを補うことが重要となりそうです。

食物繊維の多い食材を別に摂取する

野菜ジュースでは食物繊維が不足するので、食物繊維を別のものから補うということも有効でしょう。

不溶性・水溶性食物繊維がどちらも豊富な食材としては

  • アボガド
  • 大豆(納豆)
  • モロヘイヤ

などがあります。水溶性食物繊維は大麦、豆きんとん、ごまなどに多く、不溶性食物繊維は枝豆、エンドウ豆、小豆、トウモロコシなどに多く含まれます。

野菜そのものを摂取するようにする

先に食物繊維の多いものを紹介しましたが、食物繊維にこだわらなくても野菜をバランスよく摂取していくことで食物繊維もバランスよく補うことができます。また、ビタミン類や野菜に含まれる水分までも摂取することができますから、よい便作りには野菜を食べることが大事だと言えますね。

 

まとめ

血便が出やすい・改善しにくい理由は、野菜ジュースだけ飲んでれば大丈夫…ではありませんでした。やはり野菜ジュースだけでは補えないものが意外とたくさんあるからなのですね。

病気が原因ではない血便は、便秘さえ治れば血便を改善できます。便秘をしないようにしっかり野菜そのものを食べるように心がけてみましょう。