野菜ジュースで採れる栄養素一覧

忙しい生活の中で野菜不足を感じたときの強い味方、野菜ジュース。
手軽で体に良いイメージから、毎日飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。

そこで気になってくるのがどんな栄養素が入っているかですよね。必要な栄養素はすべて入っているのでしょうか。

野菜ジュースに含まれる栄養素とは?

市販の野菜ジュースに含まれる栄養素は、おもに次のようなものです。知りたい栄養素をクリックしていただきますと、解説文に飛びます。

 

健康を維持するために必要な「ビタミン」

ビタミンは必要とされる量は少ないものの、他の栄養素の働きを助ける、体にとっては潤滑油のような大切な栄養素です。

細胞の生成に必要なビタミン「葉酸」

葉酸はビタミンB群の一種で、細胞を生成したり、貧血や動脈硬化を防いだり、うつ病の予防などのために必要な栄養素です。ほうれん草、ブロッコリー、芽キャベツ、春菊などにふくまれています。

細胞分裂を繰り返して発育していく胎児には欠かせない栄養素であり、不足してしまうと正常な発育ができなくなってしまうため、妊娠初期にはとくに必要とされています。

「止血のためのビタミン」ビタミンK

ビタミンKは体内でも合成することができるビタミンです。これを含むのはホウレンソウ、ブロッコリー、キャベツ、クロレラなど。

また、血液が凝固する過程で必要とされ、カルシウムが骨に取り込まれる際にもサポートしているのです。他の働きとしては、動脈の石灰化の防止作用などがあります。

 

体調を整えるのに欠かせないミネラル、食物繊維

ミネラルは体がスムーズに機能するように働き、食物繊維も腸内環境や血糖値の安定のために働いてくれます。

体の調節が必要なミネラル類

ナトリウムは体液の主成分であり、体内の情報伝達に関与したり、細胞外の浸透圧を調節したりするミネラルです。

カリウムも細胞の浸透圧を調節していますが、こちらはおもに細胞内を担当しています。また、ナトリウムが増えてしまった場合にそれを排出し、血圧を下げる作用があります。

カルシウムは骨や歯を形成することで有名なミネラルです。ほかにも神経刺激の伝達や筋肉の収縮に関与し、血液を凝固させる働きもしています。

食物繊維は腸内環境をよくし、有害物質を排出する

食物繊維は、人間の消化酵素では分解できない成分ですが、きれいな腸作りにはには欠かせない栄養素です。その中でも、水に溶けない不溶性食物繊維は便のかさを増やし排便しやすくしたり、有害物質を吸着して体外へ排出したりする働きがあります。

かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリー、コーンなどに多く含まれています。

残念ながら、市販の野菜ジュースにはほぼこの不溶性食物繊維は含まれていません。搾りかすとしてのぞかれてしまうからなんですね。たまに、この不溶性食物繊維を含んでいる野菜ジュースもありますが、あとから加えなおしたもの…なんです。

一方、水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やしたり、食後の血糖値の急上昇を抑えたりする働きをします。こちらは、野菜ジュースにも含まれています。含まれるのはかぼちゃ、人参、モロヘイヤ、ピーマン、キャベツなど。

 

体を作ったり、エネルギー源となったりする栄養素

体の筋肉などを作るタンパク質や、エネルギー源となるような栄養素としては次のようなものがあります。

体を作るタンパク質

タンパク質は体を作るためになくてはならない栄養素です。体内でアミノ酸に変換され、筋肉などの体の組織の主成分になります。ほうれん草、ブロッコリー 、ジャガイモ、トウモロコシ、大豆などに含まれます。

エネルギー源、細胞膜の材料となる脂質

脂質は、糖質やタンパク質よりも優れたエネルギー源として働きます。そして、細胞膜や粘膜、血液やホルモンなどの材料にもなります。また、脂溶性ビタミンが吸収される際に補助する役目もしているのです。

含まれるのはきゅうり、トマト、人参、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなど。

すぐにエネルギー源となる糖質

糖質は即時にエネルギーを作り出すことのできる栄養素です。また、脂質を燃焼させるためにも欠かせない働きをしています。糖質と食物繊維が合わさると炭水化物となります。

糖質を含む野菜はかぼちゃ、じゃがいも、とうもろこし、にんじん、玉ねぎなどです。

白砂糖の主成分、ショ糖

ショ糖はスクロースとも呼ばれ、ブドウ糖果糖が合わさってできたもの(二糖類 )です。エネルギー源となったり、血糖値を上げたりする働きがあります。

私たちが普段使っている白砂糖はショ糖が主成分です。てんさいやサトウキビに多く含まれています。

 

植物が作りだした防衛物質「フィトケミカル」

植物が防衛のため(紫外線や虫の害などから身を守るため)作り出した物質をのことをフィトケミカルといいます。すべての植物に含まれており、私たちもそれを取ることで体にさまざまな効果をもたらしてくれる成分です。

免疫力アップに必要なβ-カロテン

β-カロテンは、緑黄色野菜に多く含まれるだいだい色の色素に関係しており、にんじんやカボチャ、ほうれん草などに含まれます。

強い抗酸化力を持ち、体内でビタミンAに変換して皮膚や粘膜を正常に保ちます。また、カロテン類は肌の深いところにあるシミの予備軍を減らす作用があるとされているのです。さらに、免疫力を高めるため、不足すると病気にかかりやすくなってしまいます。

抗酸化作用が高いα-カロテン

α-カロテンはβ-カロテンの仲間のカロテノイドで、黄色の色素に関係しています。グミ、バナナ、ラズベリーなどがα-カロテンを多く含む食品です。体内でのビタミンAに転換する割合はβ-カロテンの半分とされていますが、抗酸化力はより高いとされています。

トマトの赤色を生み出しているリコピン

カロテノイドの一種で、野菜に含まれる赤色の色素成分です。活性酸素を除去する力がβ‐カロテンの2倍以上もあるとされているため、ガンを抑える効果も期待されています。また、目の機能を維持したり、紫外線から肌を守ったりする働きもあるとされています。

トマトをはじめとして、スイカ、ピンクグレープフルーツ、パパイヤ、にんじんなどがリコピンを多く含む野菜です。カロテノイドは動物の体内では生成できないため、野菜や果物などから取らなくてはなりません。

 

フィトケミカルは熱に強いため、加熱しても効果は変わりません。もちろん生のままでも取ることができます。手軽に飲める市販の野菜ジュースの中に、健康を保つために必要なさまざまな栄養素が含まれているのはとてもお得な感じがします。

さらに、数は少ないのですが、商品によってはこれらのほかにも鉄、マグネシウム、亜鉛、アントシアニンなどを含むものもありますので、自分に必要と感じられるものを選択するとよいですね。

 

野菜ジュースに不足しているビタミンはあるのか

このように栄養素が豊富な市販の野菜ジュースですが、通常野菜に含まれるビタミンの中で含まれていないものはあるのでしょうか。

抗酸化作用の高いビタミンC

とても重要でありながら、抗酸化作用の高いビタミンCほとんどの野菜ジュースで名前が挙がっていないビタミンが一つありました。それがビタミンCです。

ビタミンCは多くの野菜に含まれ、抗酸化作用が高く細胞の老化を防ぎ、コラーゲンの生成にも関与します。また、免疫力を高める働きもあります。

熱がビタミンCを破壊する

多くの野菜に含まれているはずのビタミンCが、野菜ジュースには含まれていないのはなぜでしょうか。それは、ビタミンCが熱に弱く、製造の際に殺菌などのために加えられる熱によって損失してしまうからだとされています。

野菜をそのまま食べれば十分に取ることができるはずのビタミンCが、野菜ジュースには含まれていないのは残念な気がしますね。

 

まとめ

野菜ジュースには多くの栄養素が含まれていることが分かりました。ただ、製造過程で失われてしまう栄養素もありましたので、やはり野菜ジュースさえ飲んでいれば安心、というわけにはいかないようです。

あくまで野菜を取れない状態のときの緊急的な補給や、体にとって益のない清涼飲料水の代わりなどとして用いるつもりでいるほうがよいかもしれませんね。基本的には、やはりさまざまな野菜をバランスよく食べることを心がけていきましょう。