野菜不足は不妊症を引き起こすって本当? 

赤ちゃんを望む方にとってつらいのは不妊症ですね。

そうならないように、普段から気をつけられることがあれば積極的にやっていきたいと思いませんか? そう……たとえば、毎日の食事。食事が関わっているの? と思いますね、ところが、野菜が不足していると不妊症を引き起こす可能性があるといわれているのです。

それはなぜなのか、そして、不妊症を防ぐ野菜の取り方とは?それでは、さっそく見ていきましょう。

まず、不妊症について知っておこう

不妊症とは、通常の性生活があるにもかかわらず、2年以上経っても妊娠しない状態のことをいいます。 女性の体に問題があると思われがちですが、男性側に原因のある不妊症もあります。

現在考えられている不妊症の要因は、次のようなことです。

食生活の乱れによる栄養失調

外食や加工食品などの取り過ぎによるビタミン、ミネラルなど健康な体を作るための栄養分の不足。女性の場合には、極端な食事制限によるダイエットのために栄養失調に陥る場合も!栄養失調は、妊娠に関わる体の機能を低下させる可能性がある。

ストレス

ストレスがかかると、女性の場合月経サイクルの乱れや無排卵を起こすことがある。男性の場合もホルモンのバランスが乱れ、精子の質や活動性が落ちる、生産量が低下するなどの状態が見られる。

運動や睡眠の不足

運動不足で体の機能が低下すると、妊娠しにくい体になるおそれがある。また、睡眠が足りていないと、眠っている間に分泌される妊娠に関するホルモンが不足してしまう。現代の生活ではすぐに陥りそうな生活習慣や状態が、不妊の要因となってしまうようです。

人ごととは思えないですね。

 

野菜不足が不妊をもたらす可能性がある!

これらの不妊の要因の中でも、体に最も直接関わってくるのが「食生活の乱れによる栄養失調」であるといえるでしょう。これは妊娠のみならず、健康な生活を送っていくためにもぜひ解消しなくてはなりません。

栄養失調にならないために

極端なダイエットはもちろん、外食や加工食品の取りすぎも見直す必要があります。これらの食事には添加物が多く含まれていたり、カロリーが高く塩分や糖分、脂質が多すぎたりする場合がほとんどです。食べている=栄養が足りている、ではないのです。

野菜不足は正常な体の機能を狂わす

一方、野菜の量が少ないことも、ある意味で栄養失調と言えます。これは、野菜を摂らない、摂る率が低いために、体の機能を正常に働かせるためのビタミンやミネラルが不足してしまい起こります。不妊の一つの要因になっている可能性があるのです。

 

妊娠のために働くビタミンとは?

それでは、野菜に含まれるビタミン類は妊娠に関するどんな働きをしているのでしょうか。

受精卵の着床に必要なビタミンE

受精卵が子宮内膜にしっかりと定着する「着床」がうまくいかないと、妊娠は成立しません。そのためには、着床しやすい子宮内膜であることが大切になってきます。

ビタミンEは子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を促す黄体ホルモン(プロゲステロン)の原料となります。また、妊娠を維持させるためにも必要なビタミンです。

かぼちゃ、アボカド、アスパラガス、ほうれん草、人参などに含まれています。

ビタミンEの働きをサポートしてくれるビタミンC

ビタミンCはビタミンEが体に吸収されるのを助け、おたがいにその効果を高め合います。

じゃがいも、ブロッコリー、芽キャベツ、菜ばな、レモン、パプリカなどに含まれます。

卵子の質を保つビタミンD

細胞の成熟を助ける働きをするビタミンD は、卵子の数を維持したり、質をよく保つために必要です。

ビタミンD を含むのは、きくらげ、まつたけ、まいたけ、エリンギ、しめじなどです。

貧血の改善に必要な葉酸

葉酸はビタミンB群の仲間で、貧血を改善してくれます。貧血は不妊の原因になることもある生理不順を引き起こすとされています。

葉酸を含む野菜は、えだまめ、芽キャベツ、アスパラガス、ケール、ブロッコリー、アボカドなどです。

元気な精子のために必要なビタミン、アルギニン

水溶性ビタミンの一種で、男性の不妊症を改善してくれます。
成長ホルモンの分泌を活発にして、精子数を増やしたり、活動的にさせたりする働きをします。

アルギニンを含むのは、そらまめ、にんにく、枝豆、グリーンピース、かんぴょうなどです。

 

妊娠に必要なミネラルも野菜に含まれている

ビタミンだけではなく、妊娠に必要なミネラルも野菜には含まれています。

妊娠に不可欠なミネラル、亜鉛

卵巣機能が正常に働くのを助けたり、精子の原料となったりするミネラルです。

亜鉛はバジル、セージ、グリーンピース、ごま、アーモンドなどに含まれています。

鉄分が妊娠しやすい体を作る

鉄分には貧血や冷え性を改善するはたらきがあります。また、鉄分が不足すると黄体ホルモンの分泌が低下し、不妊になりやすいのです。

鉄分はほうれん草、パセリ、よもぎなどに含まれています。

ストレスを軽減するカルシウム

カルシウムは、イライラを抑えてストレスを軽減し、ホルモンのバランスを整えてくれます。

含まれる野菜はパセリ、モロヘイヤ、大根葉、かぶ葉、しそなどです。

 

いかがですか、妊娠に必要なビタミンやミネラルはかなりたくさんありましたね。自分に不足していると感じるものだけでも、毎日できるだけ取るように意識してみましょう。

 

不妊症を防ぐ働きがある『その他の成分』

ビタミンやミネラル以外にも、不妊症を防ぐ働きをする成分があります。妊娠を望むなら、これらを含む野菜もぜひ積極的に取りたいですね。

性ホルモンの材料となるメラトニン

松果体から分泌されるホルモン「メラトニン」は、男性のテストステロンや女性のエストロゲンなどのホルモンの材料となります。また、卵子の質を良くし、受精しやすくしたり着床しやすくしたりするほか、保護もしています。

メラトニンを含むのは、白菜・キャベツ・レタス・ごま・ピーナッツなどです。

リコピンは男性にとくにおすすめ

赤色色素のカロテノイドの一つであるリコピンには非常に強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれます。そして、精巣の炎症を抑えたり、精子の活発度を上げる働きが認められています。

リコピンを含むのは、トマト、ニンジン、ローズヒップ、スイカ、柿などです。リコピンは熱に強く、油と一緒に取ると吸収率が高くなるということで、安心して調理できるのがうれしいですね。

 

体を温める野菜を食べよう

女性の場合、冷え性になると生殖機能が低下し、着床や排卵の障害を引き起こして不妊になってしまうことがあるとされています。

妊活には体を温めることが大切

体を温めれば血行もよくなり、血液に含まれる栄養素や酸素、妊娠に関するホルモンなどが体中によく行きわたるようになります。そうすれば子宮も温まってよい卵子が育ち、生殖機能も回復して妊娠しやすい体になっていくとされているのです。

体を温めてくれる野菜には、ゴボウ・にんにく・にんじん・生姜・カボチャなどがあります。手に入れやすく、調理もしやすい野菜ですので、多めに取るようにしたいですね。

 

まとめ

このように妊娠を成立させるためにさまざまな働きをしている野菜が不足してしまうと、不妊状態が長引いてしまう可能性が高くなるのも分かりますね。

野菜は普段の健康を保つためにも欠かせないものですが、妊娠を望んでいるご夫婦の場合にはとくに意識して取っていただきたいものです。とくに、鍋や温野菜サラダなど体を温めてくれる調理法なら妊活にピッタリですね。

野菜をたくさん取る生活を続けていけばきっと心身の状態もよくなり、妊娠に向けてさらに前向きになれるのではないでしょうか。